ゴイシシジミは日本のシジミチョウ科の中では、唯一のカニアシシジミ亜科(アシナガシジミ亜科)に分類さ れるチョウである。また。分類のみならず見た目も日本では似た種類が存在せず、 一発でゴイシシジミだという事がわかる。
名前の由来はもちろん黒点が散りばめられた羽の模様から来ている 。この和名の付け方には個人的にセンスを感じるのだが、一方で表には碁石模様は存在せず、黒基調の地味な感じとなっている。 表裏ともモノトーンの装いとなっており、 見る方によっては地味だと感じるかもしれない。
ちなみにオスとメスでは前羽の尖り具合に違いがある。 オスの方が尖っていて、メスは丸みを帯びている。もっともこれは他のチョウでも結構見られる雌雄の違いなので、割と応用が効く見分け方でもある。
さて、ここまで分類的なところや、見た目について語ってきたわけだが、一体ゴイシシジミの何がチョウの常識を真っ向から否定してしまうのかというと、
終齢幼虫のみ肉食のように、半肉食性のチョウは他にもいるが、純粋な肉食性となると日本のチョウの中では唯一であり、
また、成虫も花の蜜ではなく、
それゆえ、
個人的には、
日本では他に類を見ない特徴を持ちまくっているゴイシシジミ。
みなさんもゴイシシジミを探して、
【ゴイシシジミ】
成虫は5月~10月頃にかけて出現
前翅長10mm~17mm
北海道から九州にかけて分布
笹薮のある雑木林等に多く生息
幼虫はササやタケにつくアブラムシを食べる