2021-01-01から1年間の記事一覧
暗所を好むクロヒカゲ。暗い林道の代表格だ 日本を代表するヒカゲチョウの仲間で、いわゆるナミヒカゲと双璧を成すのが、今回紹介するクロヒカゲだ。 そもそもヒカゲチョウとはなんぞやというところで、ご存じない方に説明すると、タテハチョウ科の仲間に、…
樹上が主戦場のハラビロカマキリ 雑木林を歩いていると、オオカマキリやチョウセンカマキリよりも丸っこく、緑が鮮やかなカマキリをよく目にする。それが今回紹介するハラビロカマキリだ。 イメージ的にカマキリというと草原のようなところに生息している印…
代表的なセセリチョウ。関東では秋に数が増える 日本を代表するセセリチョウとしてもっとも身近で有名なのは、おそらくイチモンジセセリだろう。そんなイチモンジセセリに瓜二つな蝶が、今回紹介するチャバネセセリである。 この2種類はにわかには別種とは信…
日本におけるTHEテントウムシ。様々な模様が存在する 私がまだ小学生だった頃、同級生に虫全般が大嫌いな女の子がいた。その子はチョウやクワガタのような一般的に人気の高い虫も軒並苦手で、ハエのようなちょっとした虫ですら思わず悲鳴を上げるレベルだっ…
ミツバチに間違われそうな風貌だ メスは複眼が離れている点で見分けられる 花が咲き誇る草原にはたくさんのミツバチが訪れて、せっせと花の蜜を集めて回っている。そんな中で、ミツバチよりも一回り大きい者が同じように花を回っていることがあるが、それが…
ツマグロヒョウモンのオス。いかにもヒョウモンといった風貌だ 私の出身地である埼玉のベッドタウンは、ヒョウモンチョウの仲間を見かけることがあまりなく、私にとっては身近とはとても言いがたい存在だった。ところがここ10年ほどですっかり身近な蝶の名を…
地面に止まって日向ぼっこ。模様といい色といい鮮やかな蝶だ 夏が過ぎ、秋の風が吹いてきた頃の河川敷を歩くと、モンシロチョウでもモンキチョウでもない蝶が、素早く横切っていくのを度々見かけるようになる。その蝶こそがヒメアカタテハだ。 名前の通り赤…
中々バッタらしい風貌 バッタの仲間はトノサマバッタやショウリョウバッタ、オンブバッタやイナゴ等々、中々有名どころが揃っている。そんな中で、一般的にそんなに知名度が高くないのが今回紹介するクルマバッタだ。 知名度としてはあれだが、立派ないかに…
黄色が可憐なキタキチョウ。裏面は無地っぽい ひらひらと舞う黄色い蝶と言えば、その代表は間違いなくモンキチョウだろう。しかし私の肌感では黄色い蝶でもっともお馴染みなのはキタキチョウだ。 おそらく蝶に興味がない方からしてみれば、キタキチョウなん…
成熟して真っ赤になったオス。アキアカネと違って全身が赤くなる 成熟したメス。背中だけが赤くなる 赤とんぼと言ったら日本の秋の代名詞である。実際秋にはあらゆるところで見られるので、そう感じる人が多いのは当然と言ったところだ。ところがそんな赤と…
蝶界の基本中の基本。日本人なら誰もが知ってるといっても過言ではない もはや説明するまでもない日本を代表する蝶で、この蝶とアゲハチョウは日本人で知らない人はいないと言っても過言でないのではないか。有名な「ちょうちょ ちょうちょ 菜の花に止まれ♪…
泥を塗り固めるように巣を作っていく みなさんはスズメバチというとどんなイメージをお持ちだろうか? 攻撃性が高く凶暴、刺激をすると刺してきて、刺されると死に至ることもある、まさに泣く子はもっと泣く、史上最凶最悪の殺人バチ・・・といったところで…
ミドリヒョウモンのメス。写真のように緑っぽくなる個体がいる 夏の暑さもだいぶ落ち着いた頃、草原や林間の日だまりの花々を賑やかに飛び交うヒョウモンチョウがいたら、その多くはミドリヒョウモンだ。 大型ヒョウモンチョウの中では最も普通種とされてい…
我々になじみ深い赤とんぼの代表格だ 夕焼け小焼けのなんとやらであまりにも有名な赤とんぼ。もはや日本人であれば知らない人はいない存在だろう。特に秋に群れている姿をよく見ることから、夕焼けとの相性が抜群であり、この曲もそうしたところから作られた…
イナゴと呼ぶにはなんとも貫禄がある 一般的にイナゴというと、バッタよりも小振りで田んぼにいる、佃煮にするアイツをイメージする方がほとんどだろう。日本人にとって馴染み深い昆虫の1種と言ってさしつかえない。そんなイナゴのイメージを変えてしまうの…
黒と黄色のコントラストが鮮やかなオオハナアブ 皆さんは、アブというとどんなイメージをお持ちだろうか?さしずめ多いのは、ハチに似たなんか刺してくる危険な生物といったところだろうか。そんなよろしくないイメージを(強引にイメージ付けしている感はあ…
名前の由来になった裏面の模様。なかなかお洒落な模様だ 私が住んでいる埼玉南部の住宅街周辺は、基本的にはヤマトシジミが多く、見かける小さなシジミチョウは大体がヤマトシジミだが、8月終わりから9月にかけて、なんだかヤマトシジミよりも大きくて素早く…
鮮やかな黄色が目を引くおなじみの蝶だ モンシロチョウほどではないかもしれないが、比較的多くの人に知られている蝶の一種だろう。春の暖かい草原を歩けば、かなり多く飛び交う姿を目撃することが出来るはずだ。黄色い蝶であるがシロチョウ科で、モンシロチ…
トノサマバッタ緑バージョン。おなじみの姿だ 日本でバッタと言えばこれ。正にキングオブバッタ。名前もトノサマバッタと貫禄の和名をちょうだいしている。 どこにでもいる普通種で、知名度的にもかなり高い存在ではあるが、ちょっとした草地には少なく、割…
せっせと働き花から花へ飛び回る ミツバチはおそらく日本で最も有名な昆虫の一種で、様々な物語や歌の題材にもなっているいわば超が付くほどの著名人、もとい著名蜂だ。日だまりのいいお花畑にでも赴けば、右に左に飛び回り、せっせと働いている姿をよく目に…
一見モンシロチョウっぽいが、違う種類のチョウだ 私たち日本人にとっては、モンシロチョウはとても馴染み深い蝶である。実際に市街地に近いところでも普通に見られ、アゲハチョウと並ぶ有名な蝶と言っても過言ではないだろう。しかし私はこう言いたい。 「…
これぞまさしくオンブバッタ 私的にバッタの仲間は全体的に知名度が高く、子どもたちの間でも人気が高いように感じる。トノサマバッタやショウリョウバッタ、イナゴも知名度が高く、誰にでも馴染みがある者たちだ。そして今回取り上げるオンブバッタも、中々…
ニラの花に来たコアオハナムグリ 昆虫を探しに繰り出す時、やはり花が咲いている所は外せない。チョウやハチなど様々な昆虫が集まってくるいわば楽園だ。そんな楽園に、一見するとハチやアブっぽい黄金虫が飛んできたら、それはきっとコアオハナムグリだ。 …
林間のヒメジャノメ。比較的ゆっくり飛んですぐ止まる。 河川敷や雑木林の日だまりなんかを歩いていると、茶色い蝶がピョンピョンと飛んでいる。よくいるヒメウラナミジャノメよりなんだかひとまわり大きかったら、それはきっとヒメジャノメだ。ヒメウラナミ…
昆虫に詳しくなくてもおなじみのトンボ もはやいないところの方が珍しいレベルでどこにでもいるトンボだ。私の家の目の前に、ほとんどちょろちょろレベルのトブ川があるのだが、そこにさえ飛んでいる。以前何かの新聞記事で、お馴染みの赤とんぼが減少してい…
後羽のしっぽがチャームポイント 蝶の仲間は飛んでいることが多いので、止まらないと何の種類か判別出来ないということが多々ある。例えば小さな青いシジミチョウは至るところをちらちらと飛んでおり、基本的にヤマトシジミと考えてもらって差し支えないが、…
なぜだか知らないが、割と撮りやすいところにいてくれることが多い 私が生まれ育った街は、いわゆる閑静な住宅街のようなところだったが、町外れでは稲作がそこそこ盛んに行われていた。 田んぼがあるということは、当然いるのはイナゴで、要するにイナゴは…
地味な色合いだが目玉模様が特徴的 昆虫探索をする時、あれが見たいこれが見たいとあれこれ目標を定めるのはあるあるだが、相手が自然なもので、意中の相手に会えずに振られてしまうことがよくある。 そんな心を慰めようとするかのように、目の前に現れるの…
イチモンジセセリ。めちゃくちゃ飛ぶのが速い 幼い頃の私は昆虫採集が好きな少年だった。 その中でも特に蝶が好きで、近所にいる蝶でわからない種類など存在しないという程であった。 そんな私にはイチモンジセセリを巡った印象深い思い出がある。 それは私…
夏休みの昆虫採集といったらこれですわね もはや今更語るまでもないみんな大好き昆虫の王様。 私も例に漏れず、子どもの頃は周囲の木を駆けずり回って捕りに行ったものである。 私はいわゆる東京のベッドタウンのようなところの出身で、特段自然が豊かなとこ…