昆虫散歩道

昆虫をあれこれ撮影してあれこれ語ります

オオイシアブ・・・長老マジかっけえっす

なんちゅう長老感のあるアブ 初夏になり木々の葉が青々としてくる頃。多くの昆虫も活発に活動しはじめ、雑木林は賑わいを見せるようになってくる。そんな季節に現れるはじめる大型で貫禄のあるアブが、今回紹介するオオイシアブである。 まずオオイシアブの…

トホシテントウ・・・こんな幼虫からこんな成虫になるとはね

星が大きいトホシテントウ。細かい毛が生えている 一般的にテントウムシは、アブラムシを食べる存在であり、ガーデニングが趣味の方や、農家の方にしてみたら、益虫という位置付けとなっている。ところが、そんなテントウムシ界の常識とはちょっと事情が変わ…

ルリシジミ・・・親子とも様々な物を食する身近な青いシジミチョウ

爽やかな青がのぞくルリシジミ メスは青の範囲が狭い シジミチョウの仲間と言うと小さなチョウの仲間で、気に留めてないと目立たないチョウであるが、可憐な羽や仕草で、人気の高い一群と言えよう。そんなシジミチョウの中で、身近に生息する青いシジミチョ…

マドガ・・・小さくもおしゃれに決めるきれいな蛾

中々きれいな模様をしたマドガ。林縁の花をよく訪れる 一般的にガというとチョウに比べて地味なイメージを持つ方が多いだろう。しかしそんなガの仲間で、黒地に白と金色の斑点を散りばめるという、なんともきれいな羽を持った者が存在する。それが今回紹介す…

クヌギカメムシ・・・紅葉するのは木々だけではない

シュッとした印象のクヌギカメムシ 日本には四季があり、その季節その季節で様々な景観を楽しむことができる。皆さんもご存知の通り、木々の葉っぱは初夏にかけて緑が深くなり、秋には紅葉で赤やら黄色やらに色付くわけであるが、そんな木々と同じように体色…

ナガメ・・・菜の花畑で盛り上がる赤と黒の使者

赤と黒が目立つナガメ。なんとも派手なカメムシだ 一般的にカメムシというと、緑っぽかったり茶色っぽかったりするやつを思い浮かべる方が多いだろう。そんなカメムシの仲間に、赤と黒というなんとも派手な色をした種類が存在する。それが今回紹介するナガメ…

ミヤマセセリ・・・林縁を飛び交う春の里山の代表選手

春のみ出現する大型のセセリチョウ 春の訪れと共に活発になる昆虫たちだが、成虫が春のみの短い期間発生する者も結構存在する。とりわけ春だけ活動するチョウはスプリングエフェメラル(春のはかない命の意味)と呼ばれ、高い人気を誇っている(チョウ以外の…

シロスジヒゲナガハナバチ・・・長い触覚をヒゲナガと表現するセンスの良さ

長い触角がチャームポイントのハチ。これが中々かわいい 長い冬が終わり春の陽気になると、草原には花が咲き乱れるようになる。そんなお花畑を訪れる昆虫の代表といったら、なんといってもミツバチだろう。そんな中に、明らかにミツバチよりも素早く直線的に…

コツバメ・・・アセビでは酔わない春のはかない命

春にしか見られないコツバメ。なかなか人気者 生き物の中には春のみに出現する者が存在する。そうした者はスプリングエフェメラル(春のはかない命という意味)と呼ばれ、春の訪れを告げる種類として親しまれている。そんなスプリングエフェメラルの代表とも…

ビロードツリアブ・・・和名に疑問を抱くのは私だけだろうか

ビロードツリアブ。イッカクみたな口 アブの仲間は日本にかなりの種類がおり、その辺の土手を歩くだけでも多くのアブを目撃することができる。その見た目はというと、ハエ目に分類されていることもあってハエに近い見た目をしており、時にはハチに擬態するた…

ベニシジミ・・・親しみを感じる可憐な赤い羽

小さくて可憐な蝶。日本には他に似た種類がいない 草原を彩る昆虫と言えば、パッと思い浮かぶのはやはり蝶だろう。彼らはそれぞれ個性的で可憐な羽を携えて飛び回っているために、我々の目にも止まりやすい。そんな蝶の中で、小さくて素早く飛ぶので目を凝ら…

コガタルリハムシ・・・春しか活動しませんけど何か?

小さくも光沢が美しいコガタルリハムシ 長い冬が終わり、春の陽気が感じられるようになる頃、昆虫たちも暖かい気候に触発されて活発に動き始める。そんな春の代表的な昆虫は、チョウやミツバチ、テントウムシ等がお馴染みだ。そんな中、人知れず初春に活動の…

ルリタテハ・・・落ち着いた羽に似合わぬ血気盛んなチョウ

羽を広げて止まるルリタテハ。なかなかお洒落な装い 草原に生息する身近なタテハチョウと言えばヒメアカタテハがお馴染みだが、一方雑木林に生息する身近なタテハチョウといえば、ルリタテハが代表選手だ。 都市近郊でも、ちょっとした林があれば生息してい…

コカマキリ・・・好奇心旺盛で華奢なヤツ

褐色のカマキリ。体系も細身で華奢なイメージ カマキリというと、緑色の立派な者をイメージする方が多いだろう。そんなカマキリの中で、全体が茶色で、なんだか小振りなカマキリがいる。それが今回紹介するコカマキリだ。 コカマキリは文字通りオオカマキリ…

テングチョウ・・・本当に唯一無二の個性を失ってしまったのだろうか?

羽を広げるテングチョウ。オレンジの差し色が美しい 我が国日本では、実に250種類を越える蝶が生息しており、色とりどりの羽で昆虫愛好家の方々を楽しませている。そんな中で、我が国唯一の称号を獲得する(正確には獲得していた)蝶が存在する。それが今回…

ナナホシテントウ・・・王道をいくこやつに欠点はないのか?

昆虫に興味がなくてもナナホシテントウは知っているだろう 苦手な人が多い昆虫の中でも、一般の人に広く受け入れられ、人気を博しているのがテントウムシだろう。森の小さな教会でサンバに合わせて踊り出す事でもおなじみだ(古い)そんなテントウムシの中で…

ジガバチ・・・地面をせわしなく歩く狩りバチの代表格

地面を歩くジガバチ。腹部のオレンジの差し色が特徴だ ハチといえば巣を作る昆虫としておなじみであるが、実はハチの種類によって巣の種類はさまざまである。一般的に我々が蜂の巣として思い浮かべるのは六角形のハニカム構造の入り口が並ぶものだと思うが、…

ヒカゲチョウ・・・日なたにいてもヒカゲチョウ

地味な色合いのヒカゲチョウ。目玉模様が特徴的だ 数ある昆虫の中でも、チョウは多くの愛好家に親しまれている人気者だ。鮮やかな模様の羽を羽ばたかせて花を訪れる姿は可憐で、昆虫が好きでなくてもチョウは好き、という方も多いのではないだろうか。そんな…

ホソミイトトンボ・・・風が語りかけます。細い、細すぎる・・・!

あまりに細いホソミイトトンボ。なんでこんなに細いのだろうか トンボといえば皆さんご存知の通り、飛翔力の高い、細長い体をした昆虫の事である。赤とんぼやオニヤンマ等、広く知られている種類も多く、親しまれている。そんなトンボの常識の中で考えても、…

ホソヒラタアブ・・・飛んでいるホソヒラタアブは止まっている

身近なアブ代表のホソヒラタアブ 春から秋の長い期間、日本の野原では様々な花を見ることができるが、そんな花が咲き乱れるところでよく見かけるのが、今回紹介するホソヒラタアブである。 興味がない方からしてみれば、ハチのように映るかもしれないが、ホ…

ツマグロオオヨコバイ・・・実物を見て知ったイメージとの大きなギャップ

黄緑の体色と黒い模様が特徴的 皆さんもご存じの通り、昆虫にはチョウやトンボ、カブトムシやバッタなど様々な種類が存在する。その中でヨコバイという昆虫が存在することをご存知だろうか。おそらく昆虫に興味がある方以外は、名前を聞いたこともないという…

シロヘリクチブトカメムシ・・・カメムシの悪評を今覆さんとす 

中々シュッとしたフォルム。背中の白い点が特徴的 昆虫は多くの人(特に女性)に嫌われることが多い生き物だが、その中でもカメムシは、嫌われランキングでかなり上位に来ると言って差し支えないだろう。 なぜそこまで嫌われるのかと言えば、やはり臭腺から…

クロヒカゲ・・・生息地に色味を合わせたヒカゲチョウ

暗所を好むクロヒカゲ。暗い林道の代表格だ 日本を代表するヒカゲチョウの仲間で、いわゆるナミヒカゲと双璧を成すのが、今回紹介するクロヒカゲだ。 そもそもヒカゲチョウとはなんぞやというところで、ご存じない方に説明すると、タテハチョウ科の仲間に、…

ハラビロカマキリ・・・我こそ主役と言わんばかりのカメラ目線

樹上が主戦場のハラビロカマキリ 雑木林を歩いていると、オオカマキリやチョウセンカマキリよりも丸っこく、緑が鮮やかなカマキリをよく目にする。それが今回紹介するハラビロカマキリだ。 イメージ的にカマキリというと草原のようなところに生息している印…

チャバネセセリ・・・イチモンジセセリの陰に隠れがちな不遇な蝶

代表的なセセリチョウ。関東では秋に数が増える 日本を代表するセセリチョウとしてもっとも身近で有名なのは、おそらくイチモンジセセリだろう。そんなイチモンジセセリに瓜二つな蝶が、今回紹介するチャバネセセリである。 この2種類はにわかには別種とは信…

ナミテントウ・・・様々な模様が存在するまさに七変化

日本におけるTHEテントウムシ。様々な模様が存在する 私がまだ小学生だった頃、同級生に虫全般が大嫌いな女の子がいた。その子はチョウやクワガタのような一般的に人気の高い虫も軒並苦手で、ハエのようなちょっとした虫ですら思わず悲鳴を上げるレベルだっ…

ハナアブ・・・ミツバチと一緒に花を訪れるそっくりさん

ミツバチに間違われそうな風貌だ メスは複眼が離れている点で見分けられる 花が咲き誇る草原にはたくさんのミツバチが訪れて、せっせと花の蜜を集めて回っている。そんな中で、ミツバチよりも一回り大きい者が同じように花を回っていることがあるが、それが…

ツマグロヒョウモン・・・今やすっかり関東でも普通種になった南方系の蝶

ツマグロヒョウモンのオス。いかにもヒョウモンといった風貌だ 私の出身地である埼玉のベッドタウンは、ヒョウモンチョウの仲間を見かけることがあまりなく、私にとっては身近とはとても言いがたい存在だった。ところがここ10年ほどですっかり身近な蝶の名を…

ヒメアカタテハ・・・気品あふれるルックスと生きていくためのたくましさ

地面に止まって日向ぼっこ。模様といい色といい鮮やかな蝶だ 夏が過ぎ、秋の風が吹いてきた頃の河川敷を歩くと、モンシロチョウでもモンキチョウでもない蝶が、素早く横切っていくのを度々見かけるようになる。その蝶こそがヒメアカタテハだ。 名前の通り赤…

クルマバッタ・・・知名度は低くても立派なバッタ

中々バッタらしい風貌 バッタの仲間はトノサマバッタやショウリョウバッタ、オンブバッタやイナゴ等々、中々有名どころが揃っている。そんな中で、一般的にそんなに知名度が高くないのが今回紹介するクルマバッタだ。 知名度としてはあれだが、立派ないかに…